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サキヒットベー♪
 このブログは、昭和36年3月に宮崎県小林市の中学校を卒業した、同級生146名の近況報告をはじめ、同級生同士の情報交換や同窓会開催連絡、昔の思い出などを語り合うためのものです。総ての記事は同級生からの投稿で運営していきます。ブログ記事の文字を大きく表示して見易い画面フォーマットに変更しました。パソコン画面を横に広げると、ブログ記事も横方向に広がり、1行当りの文字数が増えて読み易くなります。【平成27年3月23日】




定年になってみると、毎日が休日であるということは予測していたとはいえ、定年後の時間のもてあましには閉口していた。
そんな私に妻は何かと気遣ってくれた。
「今日は映画に行かない?」とか
「時には歩こうよ」
「ほらあそこに今度大きなショッピングセンターができたのよ行ってみましょうよ」などと誘ってくれる。

家でゴロゴロしている私に
「何か趣味を見つけたら?」とか
「外に出て友達を見つけたら?」などということは一切言わなかった。
常に私のほうを向いていてくれた。
定年後の亭主の悲哀を聞いたことがあったが、我が家には関係ないよそ事の話だった。
二人の息子は、私が定年を迎える前に独立している。
これからが二人だけの穏やかな生活になる筈だった。

妻の居ない庭に草が目立つようになってきた。
天気もいいし草でも引いてみるか。
庭に出てみる自分の家なのに馴染みがない。
よその家の庭に立っているようで、どうも落ち着かない。
何処からどうして手を付けたらいいのかわからない。
足元の草を少々引いて止めた。
そして又、夕方が来た。

「ただ今~~」
元気な声が玄関にした。
うたた寝をしていた耳に心地よく響いた。
「遅くなってごめんなさい、すぐ作るわね」
その手には買い物袋がぶら下がっていた。
まるで何事も無かったような妻の声に動転した
「あ、お帰り」
私はそれだけ言うのが精一杯だった。
夕方帰ると言った妻の言葉に嘘は無かった。
やっと”ポ...”何とかと言う料理が食べられると思うとやっぱり嬉しかった。【匿ちゃん】

 

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