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サキヒットベー♪
 このブログは、昭和36年3月に宮崎県小林市の中学校を卒業した、同級生146名の近況報告をはじめ、同級生同士の情報交換や同窓会開催連絡、昔の思い出などを語り合うためのものです。総ての記事は同級生からの投稿で運営していきます。ブログ記事の文字を大きく表示して見易い画面フォーマットに変更しました。パソコン画面を横に広げると、ブログ記事も横方向に広がり、1行当りの文字数が増えて読み易くなります。【平成27年3月23日】


すっかり秋の気配となった。
「年を取るのは早いから何でも思い立ったらしといた方が良いよ。」
とアドバイスを受けたことを思い出して、夏の思い出を書いてみようと思った。
畑にまつわる夏の思い出がひとつある。

畑の隅に1本の「トロロ葵」の野菜が私の背丈ほどに大きくなっていた。
初めは、葉っぱが少し違うがオクラだろうと思っていた。


お日様が昇りかけたころ蕾はみるみる開花を始める、そして真黄色の何ともいえない程美しく、気品さえ感じるほどの大きな花が咲いた。
花の形はやっぱりオクラの花だった。
私は仕事の手を休め、しばし見続けていた。

花びらに触ると微かに粘りがあった。
花は“一日花”で午後には萎んでしまう。
後には何もなくオクラのような実は付かなかった。
しかし何日か過ぎて硬い実が付いていたので採ってみたが、硬くて到底食べられなかった。
そのまま種子として残しておくことにした。

私は、仕事が終わると毎日その花を眺めた。
腰をかがめて花を見上げる。

澄み切った青空をバックに一際美しく黄色の花が冴えていた。
「なんて美しいのだろう」とただみとれていた。
観賞用のオクラだと思った。

しかし、この花が食べられると言うのを知ったのは、それから1週間ばかり後のことである。
これは「花オクラ」とも呼ばれ花を食するのだそうだ。

私は今開いたばかりの花を摘んで帰った。
額とメシベを取り除き花びらだけを重ねて小口切りにした。
ゾクゾクゾクと小気味よい包丁の音とともに、真黄色の花びらはふんわりと切られて、寿司職人の作る錦糸卵のように美しかった。
それに田鶴ちゃん直伝の梅ドレッシングを少々掛けてみた。
初めて口にする食材、そして食感である。
ふわり!
口の中で少しの粘り気とふんわりした触感が私を満足させた。

それからと言うもの青紫蘇やオクラの小口切りなどを混ぜたり、茹でたり、ポン酢で食べたり楽しみながら食べたのだった。
そのどれも美味しかった。

その日を境に私の畑の黄色い花は、姿を消してしまった。
毎日20個ほどの花をつけた。
毎日採って近所の人たちに順番に配った。
皆始めて口にする食材に驚いていた。

その為花の殆どを食べ尽くしてしまったのである。
それでもお目こぼしはあった。
最初に咲いた花のあとにはずんぐりとした種ができていたし、その後にも幾つか種が出来ていた。
来年うまく育てばいいのだがと思いながら種をとった。

花を食べた贅沢な夏の思い出である。<H・靖子>
 

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